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スモールアクアリューム

kogata.exblog.jp

お手軽癒し空間を求めて  

私的な戯言

ADAが通販を全面的に禁止しました。

このことについて各方面でいろいろと論議を呼んでいるようです。

そこで、私の見解をちょっとだけ言わせていただきます。
先ず、販売者からとしてですが・・・
 販売店(代理店)は大きく分けて3つに分類されると思います。
1 販売活動(ADA)に熱心な代理店
2 代理店登録はしているが、販売魚種や方向性の違いで消極的な代理店
3 通販メインの代理店

1 私も店舗を運営してきました(今も)が、水草の販売が売り上げの大きな
  ウエイトを占めADAの商品群がマッチして販売しやすいお店だと思います。
私の場合器具関係のしめる販売ウエイトは50%で内30%はADAでした。
  
2 販売種が大型の魚種や海水魚に大きなウエイトがある場合、ADAの商品群はマッチ
  せず、必ずあるであろう小型一般種と基本的な水草のために少々のADA製品を
  販売しているところ。

3 実店舗はアンテナショップ的な位置づけで全国を相手にした通販店

と分類できると思いますが、2の店舗では、ADAの商品群はあまり利益が取れず、
仕入れコストが高いリスクのある商品となります。よって、あまり在庫が無く、販売に消極的
になると思います。
3の店舗では、他店に無いオリジナルか、何でも揃うスーパーマーケット的なお店でないとなかなか商品は売れません。
よって普及品は価格競争となります。また、何千円以上で送料無料などのサービスを行い
沢山の商品を一度に受注し客単価を上げ合計金額で利益を計算する販売スタイルと
なりがちです。

 私のお店は、通販も少ししましたが一般の商品はおかず観葉植物
(あまりお花屋さんでは扱いの無い商品)やオリジナルのセット販売を実施していました。
同じ商品(ADA)を販売すると原価出しでないと他店には対抗できないのです。
でも、この流れが地域にある実店舗型の商売に多大な影響を及ぼすことになります。
特に重たい商品やかさばる商品は通販に押され在庫してもなかなか売れず、力を入れても
在庫リスクに見合うだけのストックしか持てないようになりました。当然価格も通販を見据えた
価格競争に巻き込まれながら・・・
最終的には、2の店舗も上記の理由から、商品在庫を持たない生体のウエイトの大きな
店舗形態へとシフトしてしまうのです。

これが、私の思う今の業界の流れです。

では、趣味として水草を楽しんでいる方の目線ではどうでしょうか?
私の意見ですが、一般的な趣味となんら変わりなく大人の遊びとしては少々のイニシャルコストがかかります。釣り、ゴルフ、車、マリンスポーツ、アウトドア、どれもそれなりに道具が
要るからです。
しかも、1回当たりにかかるお金も結構な額です。
熱帯魚飼育を趣味とした場合、一度器具関係をそろえれば、家にいる間は、
0円で楽しめますし、月間の維持費もそんなにかかりません。その分お店めぐりなどに費やしていた感じがあります。
よく、ADAの商品は高いと言う声を聞きますが、その他の趣味の商品に比べそれほど
高いものでは無いと思います。
要は、お買い物を楽しめる付き合いのお店があるかどうかで、その後のアクアライフが
大きく変わると思うのです。

 販売店は、これを機会にお客様の声を聞き商品を拡充するのか、
それとも今のままの在庫管理で運営するのかを決めていかなければなりません。
買い物をする側も、希望を販売店に伝えニーズの在り処を伝え無ければ、
この業界は衰退の一途を辿ると思うのです。チェーン店ではなかなか難しいところもありますが、いついつまでに、何センチの水槽でどんなことがしたいと、意思表示をすれば
力になってくれるショップがきっとあると思います。
めんどくさいとは思いますが、入店して一言も言葉をかわさずに出て行かれると、
何が不足なのかまったくわかりません。
なので私は極力お声掛してニーズを探したいのです。

メーカーがどうのこうのではなく、お客様とお店が、この業界を引っ張っているのです。
メーカーは商品を作り発売します。
お店は、商品を仕入れ販売します。
お客様は商品を吟味し購入します。
お客様の声がさらに良いものをメーカーに作らせるのです。

この簡単な流れをもう一度見直す良い機会だと思い、明日も店頭に私は立ちます。
by kogata5963 | 2009-02-15 00:56 | インプレ

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